赤ちゃんの抱っこ&おんぶの基礎知識セミナー【Part5 抱っこひもの種類と注意点】

子育て

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【Part5 抱っこひもの種類と注意点】
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<お話を聞いた人:宮川めぐみさん>
助産師、看護師
クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)セラピスト お手当て人
*ベビーウェアリングコンシェルジュ
パンマイスター
杉並区・港区新生児訪問、母乳育児相談、お手当て(クラニオ)、ベビーカレンダー(前クックバッドbaby)
サイト内の助産師に質問のコーナー担当、その他記事や書籍の監修を行う。
http://www.megumi-miyakawa-lier.com

<聞き手:杉山錠士さん>
兼業主夫放送作家。NPO法人ファザーリング・ジャパン会員。
1976年、千葉県生まれ。高2と小3という年の離れた二人の娘を子育てする兼業主夫放送作家として、FMラジオを中心に情報番組、子育て番組などの構成を担当。「日経DUAL」をはじめWEBメディアでは各種コラムや記事を執筆し、「日大商学部」「筑波大学」や大田区両親学級、品川区男女共同参画課などで講演を実施。地域ではPTA会長やパパ会運営を歴任。子育てアイテム「パパのツナギ」企画制作販売、パパ向け情報サイト「パパしるべ( https://papashirube.com/ )」編集長。

◎協力:Read it LOUD阿佐ヶ谷校(アルーク阿佐ヶ谷内)

トーク内容テキスト(一部編集しています)

(杉山)抱っこ紐について。
今、世の中にはいろいろなものが出ています。
最近の傾向などはありますか?

(宮川)クロス型で伸縮性のある、被るタイプの抱っこ紐が増えた印象があります。

(杉山)それは、いい方向?

(宮川)使い方に気を付ければ、密着できるものなので、いいと思う。
ただ、伸縮性があるので、前かがみになった時に赤ちゃんが落ちてしまう危険性があるので、注意が必要です。

(杉山)昔ながらの抱っこ紐は、伸縮性がなく安全性が高く、密着度も高い?

(宮川)はい。子どもが成長して重くなっても、伸びきってしまうこともないです。

(杉山)最初のうちって、すごく長いですよね。
成長に合わせて長さを変えて使えるというよさがある?

(宮川)調整できるのであれば、いいですよね。

(杉山)カチッとはめてホールドしていくようなタイプの抱っこ紐を多く見かけます。
あれは、身体を強くホールドしてしまうような気がします。
先ほど、身体を丸めて抱っこしてあげるのがいいという話があったが、ホールドするタイプだと、赤ちゃん身体が伸びてしまうように思いますが、どうでしょうか?

(宮川)そうですね。
構造上、歩いたり、移動したりしているうちに、丸めていてもお尻が出てきてしまうものもあります。
調整ができる分、子どもの成長に合わせた細かい調整ができていないと、正しい使い方が難しい。

(杉山)子どもが大きくなってきているのに、抱っこ紐は以前の状態のまま使ってしまうこともありますよね。
小さい子って、自分から「きつい」と言わない。
だから、きついまま使ってしまうような場合もある?

(宮川)ありますね。
足が内出血してしまっている赤ちゃんなどもいる。

(杉山)なるほど。
ロックの強い抱っこ紐を使う場合は、サイズ感をできるだけ気を付けて使っていく必要がある?

(宮川)調整しながらやっていくことを忘れないようにしていただきたいです。
服のサイズが大きくなっていくように、抱っこ紐の調整も必要です。

(杉山)スリングなどは、そういった必要がない?
スリングだと、成長に合わせての調整というより、使用するたびに毎回合わせることになりますものね。

(宮川)気持ちのいい密着がどういうものかということが、スリングだと分かりやすいです。
それが、安全にも繋がっている。
スリングだと、自分と赤ちゃんがしっかり密着して両手を放しても平気なくらいの安心感があれば、安全だし、ふたりが心地よく、抱っこし、抱っこされている状態です。

スリングで抱っこしていても、手が放せない、歩くうちにずれる、落ちそう…というのは、調整がうまくいっていない状態。
調整がうまくいっていない状態だと、分かりやすいです。
ストラクチャ―タイプの抱っこ紐だと、がしっと固定できるけれど、細かいところに気づきにくい。
子どもが落ちそうにないから大丈夫だなと思ってしまう。

(杉山)10年ぐらい前、スリングでの子どもの落下事故が続出した記憶があります。
それで、僕には「スリングは危ないもの」というイメージがあるのですが…
宮川さんの話を伺っていると、自分の持つスリングへのイメージと違う感じがします。

(宮川)その方がどのような経緯でスリングと出会い、事故が起きてしまったのかは分かりませんが、最初にスリングと出会った時に、どれだけ心地いい抱っこができていたのかな、と思います。

以前、低い位置や手を放せない状態で抱っこしている姿を見て、こういう抱き方をする方があれば、事故が起きてしまうのも分かるなと感じてしまいました。

スリングの正しい使い方やよさを理解されないまま、使っているのかなと思います。
そういう方を街で見かけて「間違っていますよ」と声をかけるのは難しいですが、心地いいスリングでの抱っこを知るきっかけがあれば、事故も防げたかもしれません。

(杉山)確か、海外セレブなんかがスリングを使っていましたよね。

(宮川)それを見よう見まねで、スリングを使い始めたという人も多いとは思います。

(杉山)だから、発信する側の人たちは、スリングのよさだけを伝えていてはいけませんね。

(宮川)実際、どういう風に使ったらいいのかのポイントを伝えられるといいですね。

(杉山)ストラクチャ―タイプも、スリングタイプも、気を付けるポイントはそれぞれ違うけれど、道具を全部信用しない方がいい?

(宮川)抱っこ紐を使えば、両手を放していても平気であるはず。
つまり、腕の代わりになって抱っこを密着するための道具のはずなんです。
抱っこ紐で抱っこしているのに手が放せないというのは、そもそもつけ方に問題がある。
道具としての役目を果たせていない何かがある。

なので、「抱っこ紐をつけているけれど、手を添えていないと不安」ということがあれば、何かしら見直した方がいいのかなと思います。

(杉山)おんぶ紐は、どうでしょうか?
昔ながらの紐タイプのものと、ストラクチャ―タイプがあるかと思います。
こちらも同様に、付け方を間違えると、どのタイプであっても危ない?
サイズ感などにも気を付けるとか。

(宮川)そうですね。抱っこ紐と同様です。

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日々子育てに奮闘しているママやパパが、「○○しなければならない」という子育てから一歩離れて色々な考えを知り、ありのままの自分自身を受け入れて欲しいという願いを込めてサイトを制作しました。

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