強いカラダを作るパパと子どもの遊び方講座【Part2 身体が丈夫になる〇〇の鍛え方!】

子育て

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【Part3 外の遊び方】
【Part4 室内の遊び方】
【Part5 ケガに強いポイント】
【Part6 親ができること】

<お話を聞いた人:櫻井優司さん>
フィジカルトレーナー、健康コメンテーター、株式会社ナビスポーツ代表取締役。
横綱朝青龍やF1レーサー片山右京のコンディショニングなどを担当してきたカラダのスペシャリスト。スポーツトレーナー兼業界初のリンパ専門家。「事故ゼロの現場リーダー」講演を全国で開催中。リンパアクティベーション協会顧問。櫻井優司オフィシャルサイト https://yujisakurai.jp/

<聞き手:杉山錠士さん>
兼業主夫放送作家。NPO法人ファザーリング・ジャパン会員。
1976年、千葉県生まれ。高2と小3という年の離れた二人の娘を子育てする兼業主夫放送作家として、FMラジオを中心に情報番組、子育て番組などの構成を担当。「日経DUAL」をはじめWEBメディアでは各種コラムや記事を執筆し、「日大商学部」「筑波大学」や大田区両親学級、品川区男女共同参画課などで講演を実施。地域ではPTA会長やパパ会運営を歴任。子育てアイテム「パパのツナギ」企画制作販売、パパ向け情報サイト「パパしるべ( https://papashirube.com/ )」編集長。

トーク内容テキスト(一部編集しています)

(杉山)涙という面で見ると、大人も子どもも、狭い範囲でなく広いところを見たほうがいいということですね。
子どもの涙を鍛えるためには、どうすればいいでしょうか?

(櫻井)左見たり、右見たりする、眼球のお遊び。
指を立てて、「この指を目で追いかけて」って言って見せてみる。

昔、より目をする遊びをよくやったでしょう。
あれって、すごく眼輪筋とか眼球のトレーニングになったんですよ。
今、やならいでしょ。

(杉山)やらないですね。むしろ負担になるんじゃないかと思っていました。

(櫻井)逆、逆。(トレーニングになるんですよ。)
昔は、大自然のあるところに行って、「ほら、鳥が飛んでるよ」「ほら、ちょうちょ」と、顔で追えないのは、眼球で追ってるんですよね。

広いところに行くと、目が動いて、目の周りの筋肉も使って、涙が出てくるんですよね。
これが目の強化トレーニングです。

(杉山)広いところに行く?

(櫻井)そういうことです。

(杉山)鼻の鍛え方は?

(櫻井)鼻から吸って、口から吐く。
お子さんのうちから、口呼吸ではなく鼻呼吸を覚えさせるのが大事です。

鼻の中の鼻腔粘膜は、結構鈍感なんです。
鼻で吸うと、鈍感なところに埃とか花粉とか入ってくる。
その鈍感なところが鍛えられるんですね。

人間って、犬や猫みたいに嗅覚がそんなに敏感ではないんです。
お父さんやお母さんの身体の匂いは、鼻で覚えていますけど。

鼻は、埃には意外と鈍感なんですよ。
だから、鼻から吸って口から吐いて、鼻の中の鼻腔粘膜を鍛える。
鼻呼吸ですね。これは、大事です。

(杉山)特にまだ喋らないぐらいの小さな子どもに鼻呼吸を教えても、なかなか覚えさせられなさそうな気がします。

(櫻井)鼻をチーンとかんだ時に、子どもが鼻すするのを止めないでください。
鼻をすするのも、結構大事な鼻呼吸のスタートなんですよ。

(杉山)体調悪いときに鼻をすすると逆流させて良くないというのもあると思いますが、小さいうちは鼻をすすることで、鼻呼吸の練習になるということですね。

(櫻井)鼻呼吸で、体調悪い時に鼻水を飲み込むじゃないですか。
飲み込んでも、気道の粘膜、べん毛でそれを殺菌してくれるところまで行くんですよ。

鼻から入ったウイルスがどこに行くか言うと、肺に入っちゃうと肺炎の発熱の原因になる。
けれど、ごくっと飲み込んじゃうと、胃酸で消化してくれる。

だから、鼻水をすすって飲んじゃうっていうのは、悪いことじゃないんですよ。
ちょっと汚いと思うかもしれませんが。

(杉山)運動することで、鍛えるような方法はありますか?

(櫻井)ランニングや、公園でかけっこ。
(スーハ―、スーハーと)鼻で吸って口で吐くを繰り返していくと長距離に強いお子さんが出来ます。

(杉山)鼻の粘膜だけじゃなくて、肺活量を鍛えることにもつながる?

(櫻井)横隔膜の広がる力を強くするというので、鼻呼吸って運動能力と殺菌力には重要ですね。

(杉山)子どもある程度の年齢になってからかもしれないですが、運動するときは口を閉じてさせたほうがいいですか?

(櫻井)口ね、息を吐くときはいいんですよ。

(杉山)意識して鼻呼吸をした方がいいよと伝えたらいい?

(櫻井)パパと一緒に(スーハ―、スーハ―、と鼻呼吸を)練習させてあげるのがいいです。
子どもは理由はわからないと思いますが、「お鼻を強くするんだよ」って言ってあげるだけで、十分だと思います。

(杉山)ラジオ体操をするときのようですね。

(櫻井)そうそう。「胸を大きく開いて~…口で吐いて~…」
それが理にかなった呼吸方法です。

(杉山)次に、唾液の鍛え方を教えてください。

(櫻井)肩関節・首関節など、身体のいろんなところのストレッチをすると、顎関節の横の舌下唾液腺っていうベロの下の唾液腺が出てるんですが、これが、健康な人。

舌下唾液腺が出ない人…タバコを吸う人です。
世の中のタバコを吸っている方にお伝えしたいのは、舌下唾液腺が、ニコチンやタールで塞がるということ。
これは、ドライマウスの前兆ですね。

お子さんで、口を開けている子もいますね。

さっき、鼻から吸って口から吐くという話をしました。
鼻呼吸をすると、肺の中の水蒸気を口を通して出すので、喉のイガイガってないんですよ。

肺の中って、水蒸気がないと、二酸化炭素が(体外に)出ない。
ところが、口呼吸ばかりすると、口を乾かして肺から口を通過するので、口の中のドライだけ治して(水蒸気が肺に届かず)、肺の中の二酸化炭素がなかなか排出されないんですよ。

だから、鼻から吸って、いろんな粘膜を通して水蒸気を肺の中に入れ、肺の水蒸気を口からグーッと吐いていくていうのが、喉のイガイガを防ぎ、唾液を活性化します。

(杉山)親から子どもに練習をさせる方法は何かありますか?

(櫻井)「あいうべー」体操。
ベロを出して、舌下筋(を動かす)。
ベロの下、舌骨の根っこにストレッチ要素が加わります。
口の中、ベロ周りなど、ベロを回したりベロを出すことで、唾液腺って鍛えられます。

(杉山)なるほど。子どもと一緒にベロ遊びをするというか。

(櫻井)昔、さくらんぼの茎を口の中で結ぶとか、ベロを反転させるとか、ベロたたみとか、やりましたよね。
ベロを上唇に当て、英語のRとかLとか発音をしたり。
そういうのを子どもと一緒にやって、ベロをとにかく多く使うと、殺菌力が上がってきます。

(杉山)あながち、アメをなめるのなども、ものが良ければ問題がないということですね。舌がよく動くので。
あとは、咀嚼をすると、口の中は鍛えられる?

(櫻井)顎関節に耳下腺を鍛えることで、唾液がいっぱい出て、扁桃腺の腫れを早く解消する。

(杉山)硬いものを咀嚼するとか?

(櫻井)柔らかいハンバーガーでも、お肉やバンズもよく噛んで食べなさいと伝えるといい。
今の食べ物はみんな柔らかいんですよ。だからあまり嚙まなかったりする。

よく噛まずに飲み込むのは、咀嚼力の低下につながります。

昔は30回噛みなさいと言われていたけれど、そこまでできないので、口の中にご飯入れたら、10回は音を立てて噛むようにする。
口を開けて噛むのはお行儀悪いけど、口を閉じてよく噛んで、全部の歯に食べ物を当てなさいっていうのが一番です。

スムージーやスープなどの飲み物系のものは、確かにカロリーが低いことでダイエットにはなるけれど、(噛まずに飲むことで)唾液を混ぜてないので、すぐお腹が減るんですよ。

(杉山)唾液を混ぜるとお腹が減らないんですか?

(櫻井)唾液が消化酵素の一翼を担っているので、唾液を飲み込んで身体に入っていくことで、脳に回って満腹中枢を刺激し、お腹がいっぱいになったっていう信号を出します。

だから、よく噛まずに飲んじゃダメなんです。

カツ丼とか牛丼とかをよく噛まずにガツガツ食べると唾液を混ぜないでお腹いっぱいになるから、満腹中枢は、まだ空腹だと思っている。
だからもうちょっと食べようとなってしまい、食べ物を過大に入れることになっちゃう。

ゆっくり噛めば、少ない食事量で満腹になります。

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日々子育てに奮闘しているママやパパが、「○○しなければならない」という子育てから一歩離れて色々な考えを知り、ありのままの自分自身を受け入れて欲しいという願いを込めてサイトを制作しました。

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